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10年後の働き方を大胆予報!?「10年後の働き方」(未来予報株式会社 著)

2017/11/19

皆さんは週刊現代に掲載された「消える仕事」「なくなる仕事」という記事を読んだことがありますか?

この記事のもともとの出所は、2013年に英オックスフォード大学で人工知能の研究を行っているマイケル・A・オズボーン准教授が同大学のカール・ベネディクト・フライ研究員とともに著した『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文です。

この論文が発表され、世界中で話題となりました。

この論文では、702の職種が人工知能などの技術により自動化されて行くと試算しています。

 

なくなる仕事

ここでは、なくなると言われている仕事をいくつかご紹介します。

小売販売店

すでにインターネットで買うという人が増えており、店舗の販売員というのは減少すると予想されます。

一般事務

マニュアルのある事務仕事は、まさにコンピュータの得意分野です。また、マイナンバーの登場により経理の仕事もなくなるのでは?と言われていました。10年後の未来には、事務員という仕事は無くなってしまうかもしれません。

運転手、配送員

Googleを始めとして様々な企業で進められている「自動運転」が一般化すれば、タクシーの運転手や人材不足で問題になっている配送員は自動運転で置き換えられるのではないでしょうか。

日本でも2020年にオリンピックまでに自動運転を実用化するという話を聞いたことがあるのでは、ないでしょうか。法律の問題が解決され、3年後に自動運転の車が走り出せば、10年後の交通事情は大きく変化していることでしょう。

受付係

変なホテル」をご存知ですか?

すでに受付から掃除係までロボットが管理するホテルが登場しています。ハウステンボスに1号店が作られ、さらに全国に広がっています。1号店は、2015年にオープンし、世界初のロボットホテルとしてギネスに登録されました。2017年には、舞浜にも作られました。今後10年で、もっと身近になりそうです。

通訳、翻訳

すでにスカイプによる同時通訳機能が登場し、Google翻訳などもディープラーニングの記述を使ってかなり精度の高い翻訳を行なっている。

会計士

税金の処理などルールが決まっている分野は、人工知能にとって得意分野です。また、クラウドの会計ソフトなどほとんど無料で利用できる。ダニエル・ピンクの「ハイ・コンセプト」でもこのあたりの話が登場しているが、この本は約10年前にアメリカで書かれた本です。今読むと時代にぴったりの内容です。

弁護士

弁護士には、過去の判例などを探す仕事があるがそういった仕事は人虎知能が代替していき、数パーセントの弁護士のみが活躍するようになるのだとか。この本は、NHKで放送された番組を書籍化したものです。

未来の技術を知るという意味では、こちらの本もおすすめです。

これからの10年で生まれてくる仕事

文部科学省の資料をの覗いてみると、マイケル・A・オズボーン准教授の言葉と共にキャシー・デビッドソン教授の言葉も掲載してあります。2011年に小学校に入学した子供が働き出すのが、2027年ごろなので、今からちょうど10年後です。その頃には、65%が全く新しい仕事に置き換わっているということです。

「今後10-20年程度でアメリカの総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」
(マイケル・A・オズボーン氏(オックスフォード学准教授))

「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう」
(キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学教授)の予測)

今からどんどん新しい仕事が増えてくると思うとワクワクしませんか?

だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、今回ご紹介する本は、「10年後の働き方」(未来予報株式会社)です。

世界最大級のビジネスイベント

サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)というイベントをご存知ですか?このSXSWは毎年3月にアメリカのテキサスで開催される世界最大級のビジネスカンファレンスです。

第1回は、1987年に開催されました。もともとは、インディーズの音楽祭として始まったイベントですが、現在は最新テクノロジーの発表の場となっています。

過去には、このSXSWでツイッターが「ブログ」カテゴリーで賞を受賞し、その後、大ブレークしました。

SXSWが認めた日本唯一のコンサルティング会社

そのSXSWから公式に認められた日本唯一のコンサルタントがこの本を書いている「未来予報株式会社」です。この本の中では、最新の技術からにどんな仕事が生まれてくるかを大胆に予報しています。

衝撃!10年後の「食」の話

特に私が面白かったのが、培養肉の話!

培養肉とは、牛の筋繊維を培養して作り出した人口のお肉です。

ビルの中で土を使わずに「水と光だけで育てる野菜」の存在をご存知の方も多いかと思いますが、培養肉の存在まではまだ有名ではないのではないでしょうか?

日本はこれから人口は減少していきますが、世界で見ると人口は増加します。そこで問題になるのが、食料です。

近年の農業技術のおかげで、主食となる穀物はどうにかるようですが、深刻なのがお肉などのタンパク源です。

それを解決してくれるのが、培養肉なんです!

  • 人口の肉!?マジで?
  • 不味そう!?

と思いますよね?

 

最近観た映画「ブレードランナー2049」で描かれているタンパク質農家もなかなか衝撃的でした。

 

実際に最初に作られた培養肉は美味しくなかったようです。しかし、現在ではかなり改善されていて、すでに培養肉専門のレストランも登場しています。世界のアスリートも理想的な栄養源として注目しています。

10年後には培養肉も一般化

まだまだ高価な培養肉ですが、2020年から2030年の間に現在の農法で生産された牛肉よりも培養肉の方が安くなります。

さらに2030年には豚肉、2040年には鶏肉よりも培養肉の方が安く提供されるそうです。

しかも培養肉は、現在の農法に比べてエネルギーの使用量は55パーセント、温室ガスの発生は4パーセント、水の使用は4パーセント、土地の利用に至っては1パーセントまで削減できると予想されています。

これを聞くと10年後の食品業界もかなり様変わりしそうですよね。

培養肉マイスター

この培養肉の業界が盛り上がってくるとそれに付随した仕事が登場してくることを予想しています。例えば、培養肉を世の中に広げるワインのソムリエのような「培養肉マイスター」なる仕事なども出てくるのでは?と本書で紹介しています。

まとめ

いかがでしたか?一部ではありますが、なくなる仕事、逆に今から生まれてくる仕事を数冊の本と関連してご紹介しました。

こういった話は、知っているか知らないかで今後の人生戦略も変わってきます。「思考停止という病」の記事でも描きましたが、これからを生きていくためには知識はかなり重要です。

様々な知識をもとにして、ご自分の人生戦略を立ててください!

 

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