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ベーシックインカムって何?今さら聞けない「ベーシックインカム」をこっそり学ぼう!

2017/09/20

最近、ニュースなどで耳にする「ベーシックインカム」ってご存知ですか?

ここ数年で話題に上がっている「ベーシックインカム」ですが、ヨーロッパの一部の地域では少しずつ試験的な導入がされています。

日本でも導入を検討する声が上がっているようですが、ベーシックインカムにもメリットとデメリットがあるので、ここで詳しく解説をしてみたいと思います。

ベーシックインカムとは

ベーシックインカムとは、生きるために必要最低限の金額を政府が性別、年齢に関わらず無条件で国民に現金で支給する制度です。

このベーシックインカムは、社会保障制度の1です。現行の社会保障制度では、条件のもとで受け取ることができます。例えば、年金も社会保障制度の1つですが、この年金には65歳以上(今後は受け取れる年齢は上がると言われています)という条件がつきます。

しかし、このベーシックインカムはそういった条件が一切なく、すべての性別、年齢の国民が等しく受け取ることができる制度です。

ベーシックインカム導入検討の背景

このベーシックインカムの導入を検討されている背景には、どういったことがあるでしょうか?

この背景には、世界でも問題になっている貧困と格差です。日本の場合、現在生活保護を必要としている方が800〜1000万人いると言われています。ベーシックインカムの導入による生活の改善が期待できます。

また、日本でも社会問題になっている「ブラック企業」や「過度の残業」についても、ベーシックインカムの導入による改善が期待されています。

ベーシックインカムのメリットとデメリット

ベーシックインカムの内容を聞くと、所得に不安のある方、もしくは働きたくない、もっと自分の時間を大切にしたい!と考えている方にとっては夢のような制度に思えるかと思います。

しかし、検討段階にある制度であることからもわかるように、ベーシックインカムにもメリットとデメリットがあります。

ベーシックインカムのメリット

ブラック企業、過度な残業の減少

生活費を稼ぐために嫌な仕事や過酷な労働をしなければいけないというケースは、少なくないかと思います。

最低限に必要な収入は確保されてため、生活費+αで必要な分の労働を行えばいいことになります。

人生を豊かにするための時間を使うことができる

ベーシックインカムが導入されることによって、勉強に使ったり自分が取り組みたいことに取り組むことができるようになります。また、そのための仕事を選択することができます。

ベーシックインカムのデメリット

財源の確保は?

一番最初に思いつくのは、そもそもそんな財源が存在するのか?ということです。

2016年の社会保障費は医療費37.9兆円を引くと80.4兆円となっており、年々増加傾向にあり、さらに上がっていくことが予想されます。

それに対して、現在の日本人口が2016年では1.27億人です。すべての国民に一律52,000円/月を支払った場合、年間で約79兆円になります。

最低限の生活を保障する金額としては、この金額では不足します。AIなどによる手続きのシステム化、税制上の対策などによって金額自体は増やせるのではないでしょうか。

また、日本に人口は減少傾向にあり2050年には1億人を下回る予想がされていますので、単純に支払う人数が減ります。

しかし、それとは逆に高齢化が進み、就業人数が減少します。財源の確保には何らかの対策が必要になってきます。

働かない人が増加する?

ベーシックインカムの導入によって、働かない人が増えるのではないかという懸念がされています。しかし、先ほども計算しましたが、仮に支給額を6万円とすれば、少なからず働く必要はあります。

おそらく、全く働かないという人は少なく、それよりも働き方の選択肢が増え、より自分のやりたい仕事をす方が増えるのではないでしょうか。

また、AIの登場により多くの場所で人間の労働力が必要なくなり、仕事がなくなることが色々なメディアで紹介されています。それとは、逆に新しい働き方、仕事が増えると考えられます。

経済的な競争力がなくなる?

ベーシックインカムの導入により、就業人口の減少、消費税の増加に伴う物価上昇などによる国際的な競争力の減少を懸念する声もあります。

しかし、先ほども紹介したように仕事をする人数は一定数いると予想され、AIなどの登場によりより生産性の高い働き方にシフトしていくのではないでしょうか。

また、生活のベースラインが保証されることによって、アカデミックな分野も活性化するのではないでしょうか。

物価に関しては、税制の調整が重要かと思います。

ベーシックインカムの試験的な導入

世界的に見ると数カ所の地域で試験的にベーシックインカムの試験的な導入がされています。2017年には、福祉で有名なフィンランドのある一定の人数に対するベーシックインカムの試験導入が開始されました。

フィンランドでの試験的ベーシックインカムの導入

現在、福祉で有名なフィンランドでは失業率の増加が社会問題になっています。現在のフィンランドの失業率は8.8%(2017年7月) になっています。

そんな失業者2000人を対象にして、2017年1月から1人7万円のベーシックインカムが試験的に導入されています。

失業手当の場合は、他で働いて収入を増やすと減額されるのに対して、ベーシックインカムは他の収入が増えたとしても一定額で支払われるため、この制度で生活の基盤を持ち直した人も多いようです。

また、生活手当をもらっている方が起業すると、生活手当がなくなるのですが、ベーシックインカムが導入されたことで起業に挑戦する人も増えているようです。

まとめ

今回は、最近話題になっているベーシックインカムを紹介しました。ヨーロッパなどの福祉に積極的な国では試験的な取り組みや、議論が活発に行われています。

日本も失業や働き方、生活保護など多くの問題を抱えています。このベーシックインカムが導入されるどうかはわかりませんが、どうなるか注目していきたいと思います。

関連書籍

ベーシックインカムに関する書籍も色々と出ているので、興味がある方はそちらも読んでみられるといいかと思います。

 

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